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計算科学技術推進体制の構築

スーパーコンピュータ「京」の運営主体である計算科学研究機構や他の戦略分野等との協力体制のもと計算科学技術推進体制の整備を行っています。分野1 (以下「SCLS」) に関連する多くの研究者や研究開発担当者と連絡を密にとりながら、その研究者が「京」を中核とするHPCI環境を効果的に利用するためのソフトウェア環境および実行環境の整備を行っています。また、SCLSの研究開発と一体となって、人材育成、人的ネットワークの形成、研究成果の普及、分野を超えた取り組みの推進を行っています。

高度化推進グループ

(1)計算機資源の効率的マネジメント

研究ポテンシャルを最大限に発揮するため、関連する多くの研究者(医療、製薬関連企業等の研究者含む)が「京」を中心とするHPCI環境を効果的に利用するために必要とされる計算機環境を整備・運用しています。整備・運用方針は、運営委員会等で検討のうえで決定します。

(2)戦略分野における次世代スパコン利用に関しての研究支援協力

「京」の利用を効果的に進めるため、高度化推進とユーザー支援を行っています。「京」の利用に際しては高度な並列プログラミング技術やノウハウが必要であり、計算科学研究機構や他の戦略分野との連携は必須です。そのため、計算科学研究機構を本拠地とし、研究支援要員の配備・活用を行っています。また、高度なHPCI環境を使いこなしうる人材(開発者および利用者)を創出する一環として、計算科学研究機構、他の戦略分野、「次世代生命体統合シミュレーションソフトウェアの研究開発」(ISLiM)等とも連携し、並列化プログラミングやソフトウェア利用法について講習会やセミナーを開催しています。

企画調整グループ

(3)人材育成

「高度な計算科学技術環境を使いこなせる人材の創出」および「最先端コンピューティング研究教育拠点の形成」のため、大阪大学や産業技術総合研究所、東京大学等と連携し、学生、大学院生、社会人を対象とした人材育成プログラムを推進し、将来にわたり継続していく仕組みを構築しています。具体的には専任の教官を配置し、座学や実習を含めた講義のカリキュラム化(受講者数100名程度/年度)と10名程度/年度の単位取得を目指しています。
若い段階から、生命科学分野における高度な計算機環境の重要性を理解してもらうため、高校生などを対象に計算生命科学についての講義や研究紹介を行っています。また、全国の大学等研究機関で実施されている生命科学を専攻する大学生や大学院生を対象にした講義等に協力し、計算生命科学への理解を深めてもらいます。

 (4)人的ネットワークの形成(研究会、セミナー等の開催)

広く生命科学(分子生物学、細胞生物学、生物物理学、薬学、医用工学、バイオインフォマティクス等)のコミュニティに、HPCI環境での計算生命科学を理解してもらうため、国内外の各種関連学会でシンポジウム(2回程度/年度)やポスター発表を行っています。
また、全国の研究者の協力を得て、地域ごとに計算生命科学のシンポジウム、セミナー等(5回程度/年度)を開催しています。
平成24年度にSCLSに導入した「京」と互換性の高いSCLS計算機システムの利用公募を、年2回の割合で全国の生命科学研究者、技術者を対象に実施し、HPCIの活用を促進しています。また、利用者を対象とした講習会も行っています。

(5)研究成果の普及

国内外の研究者と産業界や一般の皆様に対し、SCLSの研究開発への理解を深めてもらうためにホームページ、研究者向けと一般向けの紹介冊子ニューズレター(BioSupercomputing Newsletter)にて研究成果の紹介および情報の発信を行っています。また、学会におけるシンポジウムの開催や発表・展示・セミナー活動を通し、研究開発の成果などの情報発信をしています。特にホームページでは、次世代生命体統合シミュレーションソフトウェアの一部をSCLS計算機システムに移植したソフトウェアとSCLSのソフトウェアを、S-cruiseソフトウェア情報で公開し生命科学の研究者・技術者への活用を図っていきます。さらに、製薬企業の研究者、技術者および医療従事者を対象としたシンポジウム、または「京」を中核とするHPCIの紹介と利用ニーズを高めることを目的とした会合を年2回程度実施しています。製薬企業や医療機関との連携を進め、研究成果の産業化、利活用の支援を引き続き実施しています。

(6)分野を超えた取組の推進(計算機科学研究者との協働、計算科学研究機構との協力など)

高度な計算科学技術環境を使いこなせる人材を育成するため、計算科学研究機構や他の戦略分野と連携し、並列化プログラミングやソフトウェアの利用法についての講習会等を開催しています。
また、他の戦略分野や計算科学研究機構との連携のもと、相互の技術交流を図るためのシンポジウムを年2回程度開催しています。研究成果の普及についても他の戦略分野や計算科学研究機構と連携をとりながら促進を行っています。

成果報告

 

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