
「マルチスケール・マルチフィジックス心臓シミュレータ UT-Heart」映像公開のお知らせ
スーパーコンピュータ「京」で再現された心臓「マルチスケール・マルチフィジックス心臓シミュレータ UT-Heart」を音楽や効果音などを加え、カメラワークなどのテクニックをふんだんに用いてわかりやすく解説した映像を制作しました。
物理的、生理的に本物の心臓と同じ動きをする人間の心臓をコンピュータ上に再現し、医療現場での応用を目指しています。「京」で血液の流れや血圧、心電図を計算して治療法の詳細な検討や治療後の状態を正確に予測し、心臓の外科施術を仮想的に行うことで最適な手術法を検討することが可能になります。
心臓の拍動や、筋繊維の収縮、サルコメアのミオシン分子の動きをわかりやすく表現し、専門家だけでなく非専門家の方にも伝わる映像になっております。HPCI戦略プログラム 分野1「予測する生命科学・医療および創薬基盤」(SCLS)のWebページで配信していますので、ぜひご覧ください。
- 公開日:日本語版 平成26年7月11日、英語版10月20日

SCLS研究紹介パンフレット発行
SCLSでは「細胞内分子ダイナミクスのシミュレーション」、「創薬応用シミュレーション」、「予測医療に向けた階層統合シミュレーション」、「大規模生命データ解析」の4つの研究課題を設定しています。研究紹介パンフレットでは研究活動に取り組む研究者とその研究内容を紹介し、計算生命科学の魅力をお伝えしています。
SCLS研究紹介パンフレット

理研一般公開(神戸:計算科学研究機構)
平成26年10月25日(土)計算科学研究機構・一般公開の「科学の広場」では、「京」を利用している5つの研究機関がさまざまな展示を行いました。SCLSは、全身、臓器、組織、細胞、分子という生物の階層システムについてスパコンの中で再現し、働かせることによって研究を進めています。会場では研究紹介のパネル展示や私たちの体の階層システムについて小さなお子様から大人まで楽しみながら理解できるようにとイラストで紹介したペーパークラフトの体験を行いました。
「科学の広場」以外にも「京」の見学や施設ツアー、研究紹介のミニ講演会もあり、2,500名もの方に来場いただきました。