
第5回スーパーコンピュータ「京」と創薬・医療の産学連携セミナー(大阪会場)
大阪大学大学院基礎工学研究科と大学院情報科学研究科は、HPCI戦略プログラム 分野1「予測する生命科学・医療および創薬基盤」(SCLS)教育プログラムを担当しています。この人材育成教育プログラムの中心は、ハイパフォーマンスコンピューティングの将来の担い手である大学院学生を主たる対象とした大阪大学における大学院科目「バイオシミュレーション」と「バイオインフォマティクス」です。これらは、本学の研究科横断教育プログラムである大学院高度副プログラムに、臨床医工学融合研究教育センターを通じて提供され、科目の開講元である基礎工学研究科、情報科学研究科だけでなく、医学系研究科、工学研究科をはじめとする多様な研究科の大学院生を受け入れています。またこれらは、受講生が所属する複数研究科の時間割上の制限を解消するため、土曜日に開講しています。
さらにこれら科目は、臨床医工学融合研究教育センターを通じた本学のエクステンションとして学外に開放するスキルアップ講座(土曜講座)として位置付けています。これにより、他大学の大学院生ならびに社会人の方々を受講生として受け入れる体制を整えています。この講座を受講した場合には単位修得とはなりませんが、本学エクステンションのコース修了証が発行されます。
また、アウトリーチの一環として、「スーパーコンピュータ「京」と創薬・医療の産学連携セミナー」を企画し、大阪と東京で継続的に開催しています。ハイパフォーマンスコンピューティング技術のフロンティアを紹介するとともに、それを活用した創薬・医療分野でのフロンティアとして学術研究機関における基盤科学として、薬学研究と製薬企業の新薬開発、また生体力学・生体システムシミュレーションなどについてそれぞれ第一線の講師に紹介いただいています。また、関連学協会の学術講演会等において、特別講演やオーガナイズドセッションなどを開催し、この分野の裾野拡大に努めています。
本年度からは、新たに初学者向けの入門科目として「バイオシミュレーション入門」を本学学部1年次学生向けに開講し、これから学ぼうとする専門にかかわらずこの分野への興味を持つチャンスを提供することになっています。これらの活動を通じて、より多くの人がこの分野に参入してくれることを期待しています。本プログラムの詳細については、ホームページ http://hpci.me.es.osaka-u.ac.jp/ をご覧ください。