ブックタイトルより良い健康のために
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より良い健康のために
3分子シミュレーションの計算手法の開発と応用研究に取り組み、これまで到達することができなかった細胞スケールの生命現象を解明し、将来的な医療・創薬のデザインの実現を目指します。4これまで別々に研究されてきた循環器系、筋・骨格系、脳・神経系のシミュレーションを統合し、心臓疾患や運動機能障害などの複雑な発症過程を解明し、最適な個別化医療を支援します。細胞環境下でのタンパク質の長時間の振る舞いを計算し、細胞機能との関係を明らかにしていきます。細胞の中は満員電車みたいにぎゅうぎゅうです。タンパク質は苦労しながら働いています。心筋細胞のレベルから心臓の機能をありのままに再現する心臓シミュレーションを行い、ミクロレベルの異常と心臓の病気の関係を解き明かします。さらさら流れていた血液が、病気により固まりはじめ、血管が詰まるまでの過程を分子や細胞のレベルから解き明かします。人の体は全てが統合され、協調して働いているね。細胞の中の多くは水ですが、タンパク質なども30%以上を占め、ひしめきあっています。?「京」を使うとどうなるの?「細胞をあるがままにシミュレーション!」病気の多くはタンパク質の機能不全ともいえる現象がきっかけで起こります。そのため、最近の実験の多くは細胞内でのタンパク質の振る舞いをあるがままに研究しようとしています。一方、これまでの小さな計算機では到底そのような条件での計算はできません。単純化し、溶液の中で孤立した1つのタンパク質の計算をせざるをえませんでした。「京」を用いることで初めて「細胞環境下」でのタンパク質の計算が可能になりました。?「京」を使うとどうなるの?「からだをまとめてシミュレーション!」今までも人の体を構成する脳・神経や筋肉・骨、心臓、血管といった個々の要素を計算機を用いて研究する例はありました。「京」では、それらをばらばらではなく、まとめて研究することが出来るようになりました。わたしたちは、医療従事者と共同して新しいタイプの医学を作りあげようとしています。この研究の成果によって、治療法の詳細な検討や治療後の状態の正確な予測を行うことを目指しています。統合